1月31日(木)・2月1日(金) 限定販売





1,000円(税込)  お日持ち4日(要冷蔵)

おついたち(如月)


「春告花 梅が枝餅」

 今年も、今月から「おついたち」のお菓子がはじまります。月のはじまり、どうぞ神仏に手を合せて、今月の元気に感謝の祈りをお捧げ下さいませ。


 残寒なお厳しき中に咲く梅の花には、桜=花見のような賑やかさはありませんが、古木、老木の枝ぶりや風格は決してお金で買えるものではないと思っています。
 中国中部の山岳地帯を原産地とする梅が日本に入ってきたのは飛鳥時代といわれています。その後は、早春を告げる花として貴族たちに愛され、多くの詩歌にも詠まれてきました。二月、百花に先立ち、馥郁たる香りを放つ梅は、今もなお日本人の心を深く惹きつける花ですね。
 家々の庭先にある梅の花と香りが春を感じさせてくれますが、寺社の梅が素晴らしい鎌倉を歩いてみる楽しみも今こそですね。銭洗弁天まではよい散策路です。鎌倉は、梅の木がない場所を探すほうが難しい、そんな言葉を耳にするほどその風景に梅が自然に溶け込んでいる古都です。日本史上初めての武家政権が誕生し、侍たちが帰依した寺社を中心に文化的発展を遂げたこの地には、春爛漫とばかりに艶やかに咲き誇る桜よりも、寒空にあって一輪一輪、凛とした表情を見せる梅の清らかさが似合います。
 鎌倉の金沢街道の梅巡りの出発点、宝戒寺は萩寺としても有名ですが、本堂の左手にある鎌倉一ともいわれる枝垂れ白梅の大木をはじめ、土の多い境内に咲く梅にはのどかな雰囲気が漂います。
 春告草、匂草、香栄草、香散見草、花の兄…数多くの異称を持つ梅の木の、もう一つの別称が好文木です。学問を怠ると花が咲かず、学問に励むと美しい花を咲かせる。そんな中国の故事に由来するこの名にちなんでなのか、梅を愛でた学問の神、菅原道真公を祀る天神様には、今も梅の木が多く見られます。


 この「梅」をテーマに、今月は「梅が枝餅」をお作りしてみました。中を梅餡にして、ほんのり梅色を白い雪平のお餅の表面に浮かびあげ、甘く煮たごぼうに梅の花をあしらいました。中心には「節分の鬼さん」と「立春のお福さん」が鎮座いたします。


 この世の舞台が冬から春に転換する劇的な場面「節分」、立春は新たな四季のはじめです。
  「鬼やらひ せりふもどきになりもする」
              中村吉右衛門(初代)
 皆で豆を打つ節分の夜は、役者になったつもりで家の隅々まで、大声をあげて…。

元気で生きる  主人 田口 恵美子